UHC 服薬アドヒアランス支援サービスを本格スタート
公開日時 2014/01/16 03:50
ユナイテッド・ヘルスコミュニケーション(UHC)は1月から、服薬アドヒアランス支援サービスを本格的にスタートさせた。患者への服薬支援コールサービスや、アドヒアランス支援を軸とした調剤薬局のCRMソリューション開発も手掛ける考え。
同社は、患者の行動科学に基づくエビデンスベースのソリューション開発と医療者と患者のコミュニケーションの充実を目的としたサービス提供を主眼に昨年11月に設立された。事業計画では、▽アドヒアランスプログラムの開発、▽患者・医療者向けコンテンツ開発、▽DTCの推進-などを盛り込んでいる。
このうちアドヒアランスプログラムの開発では、患者の年齢や家族構成などに応じ、Webのみ、Web+Call、紙資材+Call、などのツールによる支援サービスを提供する。プログラムは時系列で構成され、情緒的介入、教育的介入、行動的介入などの各段階を通じ、自己効用感の向上や通院継続率の向上などを目指す。
患者のプロファイルに応じ、心理面への働き掛けを行うことで、患者の気づきや変化、望ましい行動を引き出す狙いが込められている。その中で、患者支援ソリューション(アプリ)の開発も手掛ける。服薬指導ビデオライブラリーや楽しみながら治療継続できる「デジタルコーティング」、生活習慣病管理のトータルサポートプログラムを提供する。睡眠障害支援プログラムとの連携よる睡眠障害者支援などもその一つだ。
◎病院・保険薬局薬剤師向けに製薬企業とタイアップで定期情報を配信
一方、薬剤師向けの情報提供サービスにも着手した。病院・保険薬局薬剤師向けに製薬メーカーとタイアップして定期情報を配信する。その中で、国内外の服薬指導や地域連携に関する最新の研究事例を紹介し、薬剤師の地域ケアを後押しすることが狙い。
同社としては、このような情報提供やアドヒアランスプログラムを開発・提供することで、地元の調剤薬局と患者のコミュニケーションの促進になることを期待している。