米Googleのヘルスケア事業本格化へ 元ジェネンテック幹部が参画
公開日時 2013/11/29 03:50
米Googleが9月にアップルとジェネンテックの会長を務めるArthur D. Levinson氏を最高経営責任者として設立を発表したヘルスケア関連の新会社「Calico」に新たに元ジェネンテック幹部3人を含む4人が参加することが明らかになった。
今回、Calicoに参加することになったのはロシュの元上級副社長でグローバル製品開発トップだったHal V. Barron氏でCalicoの研究開発責任者を務める。
Barron氏は年にジェネンテックに入社。当初は心血管領域とスペシャリティ治療領域を担当し、ジェネンテックのロシュによる完全子会社化後はロシュ、ジェネンテックを束ねるグローバル研究開発責任者を務めていた。
また、他に参加が明らかになったのは最高科学責任者としてプリンストン大学に所属する分子生物学者で、ジェネンテックの副社長を務めたDavid Botstein氏、研究・事業開発フェローとしてジェネンテックでがん治療薬開発に携わったBob Cohen氏。
さらに分子生物学者のCynthia Ken氏がCalicoのシニア・サイエンティフィック・アドバイザーに就任する。
9月に設立が発表されたCalicoは老化とそれに関する疾患に関わるヘルスケア企業とされるが、いまだ本拠地、従業員数や事業内容の詳細は明らかにされていない。一部報道では同社当初、ベンチャーキャピタルなどからの出資で設立予定だったが、最終的にはGoogleの完全子会社として設立される見込みで、資本規模は数億ドルと見られている。
今回の人事もGoogleあるいはCalicoの正式発表という形ではなく、最高経営責任者のLevinson氏のGoogle+の個人ページの投稿で明らかにされた。なおLevinson氏は、今後もジェネンテックとアップルの会長職を兼任するとしている。