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日本高血圧学会 ディオバン問題で倫理委員会立ち上げ 関与した会員の処分を検討

公開日時 2013/08/09 03:50

日本高血圧学会は8月7日、ディオバン(一般名:バルサルタン)を用いた医師主導研究でデータ改ざんや製薬企業社員の不適切な関与が指摘されている問題を受け、倫理委員会を設置すると発表した。4日に開催された理事会で決定したもの。同委員会の委員長には、非会員の平井昭光弁護士に依頼した。

 

倫理委員会では、▽医師主導研究の真相解明に向けた関係機関への働きかけ▽再発防止策の強化▽問題が明らかになった研究に関与した学会会員の処分(役員の解任や会員資格の停止など)――を議論する。

 

一方で、4日の理事会でノバルティスから社内調査の報告を受けたことも発表した。同社に対して、血圧治療について社会的不安をもたらしている点に強い懸念を示しつつ、元社員の関与とデータ改ざんが指摘されているKyoto Heart StudyやJikei Heart Studyに関しては、「ノバルティス社の元社員の問題によるものか、研究者側の問題によるものか、あるいは両社の関係を含めてのものなのかを明確にしていく必要がある」として、同社に引き続き調査を行う事を強く求めた。

 

また、学会学術誌「Hypertension Research」に11年に掲載されたVART試験について、ノバルティス社の元社員の関与が指摘されていることから、理事会でこの試験に関する同社の調査内容を質したが、十分な回答は得られなかったという。

 

なお、同日の理事会では、Hypertension Research編集長の光山勝慶理事が編集長辞任の意を伝え、了承された。新編集長が任命されるまで、編集委員だった森下竜一氏が暫定的に編集長を務めるという。  

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