認知症薬メマリー 処方決め手 他剤併用可と「BPSDに有効」が多く RA薬ヒュミラ 8割の大学病院で処方増意向 ただ患者の声に変化も
公開日時 2013/06/30 00:00
メマリー処方医の3割超「第一選択にはしない」前回13年2月号に掲載して以降、2回目の登場となるアルツハイマー型認知症(AD)治療薬のメマリー(一般名・メマンチン、第一三共)。メマリー以外の既存薬が脳内神経伝達物質・アセチルコリンの分解酵素であるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)の働きを抑え、ADの記憶障害や見当識障害などの進行抑制につなげるのに対し、その作用機序は全く異なる。ADでは、脳内で学習・記憶や脳虚血にかかわるとされるN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)型グルタミン酸受容体が持続的に活性化することが知られており、この結果、ADでは神経細胞が障害され病状が進行する。メマリーはこのNMDA受容体に選択的に作用する薬剤である。今回の調査結果でも、今後のメマリーの処方増に積極的な「...