小野薬品 1日1回のCOMT阻害薬を導入・開発へ 抗パ薬のウェアリングオフ改善
公開日時 2013/04/19 05:00
小野薬品は4月18日、抗パーキンソン病薬の効果時間が短くなるウェアリングオフ現象を改善するCOMT阻害薬「Opicapone」(=一般名、開発コード:BIA9-1067)の日本での独占的開発・商業権を、同剤を開発中のポルトガルのBial社から取得したと発表した。抗パ薬のレボドパ製剤と併用する。いまもCOMT阻害薬はある(ノバルティスファーマのコムタン錠)が、抗パ薬のレボドパ製剤の投与に合わせて複数回のむもので、小野が導入、開発するのは1日1回製剤。嚥下障害を持つ患者に少しでも服用負担の軽減を図りたい考え。
Opicaponeは、創製したBial社が海外でフェーズ3まで進めているが、小野は日本でフェーズ1から開始するとしている。その後の開発スケジュール、上市見込み時期、権利取得に伴う契約一時金は開示していない。
COMT阻害薬は、レボドパの代謝酵素であるCOMTを阻害することで、レボドバ製剤の効果を持続させる作用を持つ。