インフル予防接種 「しないつもり」が過半数 値段高い 一般生活者1000人調査
公開日時 2012/11/27 04:01
月600万人が利用する日本最大級の病院検索サイトや医薬品検索サイトなどを運営するQLife(キューライフ)はこのほど、インフルエンザの予防接種や治療法に関する一般生活者1000人を対象とした意識調査を実施した。予防接種を「既にした」「するつもり」は計46.2%と過半数に届かず、「しないつもり」が53.8%だった。予防接種の意欲は世帯所得でも差が見られ、401万円~600万円世帯が41.6%であるのに対し、1001万円以上世帯が51.4%と10ポイント近い差がついた。
調査は11月9日~10日に実施した。有効回収数は1000人。調査方法はインターネット調査。
今年、インフルエンザの予防接種をするかどうかを聞いたところ、「既にした」が11.4%、「するつもり」が34.8%、「しないつもり」が53.8%だった。「既にした」「するつもり」との割合は、高所得の世帯ほど高くなる傾向も見られた。インフルエンザ予防接種の値段は高いと思うかどうかを聞いたところ、「高い」が60.2%、「適正」が38.4%、「安い」が1.4%――。1001万円以上世帯でも「高い」との回答は51.2%と過半数だった。QLife社は「予防接種の費用対効果について疑問を抱いていることがわかった」としている。
◎タミフルの認知度は97.6%
また、インフルエンザ治療薬の認知度では、「使ったことがある(家族含む)」「聞いたことがある」の合計で、タミフルが97.6%、リレンザが69.4%、イナビルが16.6%、ラピアクタが9.4%、シンメトレルが12.3%――だった。なお、世帯所得別で認知に大きな差はみられなかった。