協和キリン、塩野義、化薬 「褐色細胞腫」の3剤併用療法で公知申請
公開日時 2012/11/26 04:00
協和発酵キリン、塩野義製薬、日本化薬は11月21日、各社が販売する抗がん剤の3剤併用投与による褐色細胞腫の追加適応について、各社が同日付で公知申請したと発表した。褐色細胞腫の治療では、海外で、ダガルバジン(一般名、製品名「ダカルバジン注」、協和発酵キリン)、シクロホスファミド水和物(「注射用エンドキサン」、塩野義)、ビンクリスチン硫酸塩(「オンコビン注」、日本化薬)を併用するCVD療法が選択肢のひとつとなっている。しかし、日本国内ではCVD療法での褐色細胞腫治療は保険適用が認められておらず、関係学会などから追加適応の要望がなされていた。
褐色細胞腫は副腎髄質にできた腫瘍により、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンが過剰生産され、二次性高血圧をきたす疾患。推計患者数は約3000人で、このうち悪性患者数は320人と報告されている。