厚労省幹部 大幅異動 医薬食品局長に榮畑年金局長 保険局長に木倉医薬食品局長
公開日時 2012/09/05 04:01
厚生労働省の局長級以上の幹部人事が9月4日、閣議で了承され、医薬食品局長に榮畑潤氏(現職・年金局長)、保険局長に木倉敬之氏(医薬食品局長)が就任する。今回の人事では全局長が交代し、保険局長を事務官(キャリア)に、医政局長に医系技官に戻すなど、異動は大幅なものになった。10日付けで発令される。
事務次官には、金子順一氏(労働基準局長)が座り、6年ぶりの旧労働省出身次官となる。次官級の厚生労働審議官には大谷泰夫氏(医政局長)を充てる。
医療産業政策を所管する医政局長は原徳壽氏(防衛省大臣官房衛生監)で、現在保険局長の外口崇氏以来の医系技官出身局長となる。
老健局長は原勝則氏(内閣総務官)で約6年ぶりに厚労省に戻る。官房長には二川一男氏(大臣官房総括審議官)が就く。両氏は、元医政局経済課長で製薬産業政策、薬価制度改革に携わった経験を持つ。
このほか政策統括官(社会保障担当)に唐澤剛氏(大臣官房審議官・医療保険担当)が昇格し、社会保障と税一体改革に取り組む。
異動の狙いについて小宮山洋子厚労相は4日の閣議後の記者会見で「社会保障と税の一体改革を局横断的にしっかりと進められるように、かなり大幅な人事異動をした」と説明した。
異動
厚生労働事務次官金子順一(労働基準局長)
厚生労働審議官大谷泰夫(医政局長)
大臣官房長・二川一男(大臣官房総括審議官)
医政局長・原徳壽(防衛省大臣官房衛生監)
健康局長・矢島鉄也(大臣官房技術総括審議官)
医薬食品局長・榮畑潤(年金局長)
労働基準局長・中野雅之(政策統括官 労働担当)
職業安定局長・岡崎淳一(大臣官房長)
職業能力開発局長・山田亮(東京労働局長)
雇用均等・児童家庭局長・石井淳子(大臣官房審議官 雇用均等・児童
家庭、少子化対策担当)
社会・援護局長・村木厚子氏(内閣府政策統括官・共生社会政策担当)
老健局長・原勝則(内閣官房内閣総務官室内閣総務官)
保険局長・木倉敬之(医薬食品局長)
政策統括官(社会保障担当)・唐澤剛(大臣官房審議官 医療保険、医政、医療・介護連携担当)
政策統括官(労働担当)・熊谷毅(大臣官房審議官 労働条件政策担当)
出向(内閣府政策統括官 共生社会政策担当)・山崎史郎(社会・援護局長)
辞職
阿曽沼慎司(厚生労働事務次官)
太田俊明(厚生労働審議官)
外山千也(健康局長)
森山寛(職業安定局長)
小野晃(職業能力開発局長)
高井康行(雇用均等・児童家庭局長)
宮島俊彦(老健局長)
定年退職(2012年9月9日付)
外口崇(保険局長)