脳死臓器提供の意思表示 「したいと思わない・分からない」が6割 JOT調査
公開日時 2012/08/22 04:00
日本臓器移植ネットワーク(JOT)は、脳死臓器提供の意思表示に関する意識調査を10代~60代の男女1000人を対象に行った。その結果、事前の意思表示について「してみたい」が29.9%に対し、「したいと思わない・分からない」がその倍の59.0%に上った。理由として「意思表示に対して抵抗がある」が39.7%、「自分の意思が分からない」が30.4%だった。家族と臓器提供について話したことがあるかとの質問には、「一度でもある」が39.3%、「一度もない」が60.7%だった。なお、臓器提供意思表示カードの所持率は17.7%だった。
発表によると、本人の臓器提供の意思が不明の場合、遺族が承諾することで脳死の臓器摘出が可能になった改正臓器移植法施行後2年で、臓器提供は92人、うち約8割が家族による承諾による提供だった(6月30日現在)。