鳥居 室内塵ダニアレルギー性喘息・鼻炎薬でフェーズ2/3開始 減感作療法
公開日時 2012/08/01 04:02
鳥居薬品は7月31日、室内塵ダニを原因アレルゲンとするアレルギー性喘息・鼻炎の減感作(免疫)療法薬として「TO-203」の国内フェーズ2/3試験を開始したと発表した。
アレルゲンのタンパクを抽出したものを成分とする舌下錠。原因アレルゲンを、低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させるのが減感作(免疫)療法で、プラセボ対照の無作為化・多施設共同・二重盲検比較試験を行う。上市のめどなど今後の詳細は明かしていない。
同剤は、デンマークのALK社から導入したもの。ALK社は、欧州で注射剤Alutardと診断薬を販売しており、舌下錠は開発中でフェーズ3という。導入にあたり鳥居はALK社に契約一時金3000万ユーロと今後の開発の進捗に応じたマイルストーン3000万ユーロ、総額60百万ユーロを支払うとともに、上市後は売上高に応じたロイヤリティと一定の売上高に達した場合の一時金を支払う契約を結んでいる。