ノバルティス ディオバン160mgの一部ロットを自主回収 虫の付着で
公開日時 2012/03/09 04:02
ノバルティス ファーマはARBディオバン錠160mg(一般名:バルサルタン)の錠剤表面に体長約2mmの虫が付着していたとして、当該ロットの自主回収を3月7日から始めた。クラスII。対象ロットはP0357、包装単位700錠(PTP)、出荷数量は1029箱で、出荷時期は2011年8月19日~10年6日。納入した医療機関は約520施設で、ノバルティスは文書で連絡の上、回収する。
ノバルティスは薬局から、同剤のPTPシートのポケット内に異物が付着した錠剤を発見したとの品質情報を受けた。異物を鑑定したところ、ユスリカ類、タマバエ類、クロバネキノコバエ類、ノミバエ類と考えられ、これらは体内に毒を持っている生物ではなく、また疾病を媒介することもないため、万一経口摂取しても重篤な健康被害の恐れはないという。これまでに同様の苦情や健康被害の報告はない。なお、調査の結果から、虫は当該品に偶発的に混入したとみられるが、念のため当該ロットを自主回収することにした。
ディオバンは高血圧症患者に対して、通常、成人には40~80mgを1日1回経口投与するが、年齢や症状に応じて適宜増減し、1日160mgまで増量できる。