月1回タイプの骨粗鬆症治療薬
公開日時 2012/02/28 00:00
切替処方の半数以上週1回BIS製剤から骨は骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収のバランス(骨代謝)によって成り立っているが、加齢とともに骨吸収作用が亢進して骨密度が減少し、骨粗鬆症となる。従来、骨粗鬆症治療はカルシウムの経口摂取と活性型ビタミンD3(VD)製剤、エストロゲン製剤が主流だったが、新規機序の薬剤登場で薬物治療は大きく変貌している。1つが90年代に登場したビスフォスフォネート(BIS)製剤。強力な破骨細胞阻害作用で既存薬を上回る骨密度上昇効果を示し、現在は第一選択薬の地位を確保している。もう1つが選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)。骨粗鬆症は女性に多いが、これは骨吸収抑制作用もある女性ホルモンのエストロゲン分泌が閉経後減少することが原因である。このため従来、婦...