武田薬品 欧米で人員約2800人削減へ ナイコメッド買収に伴う合理化
公開日時 2012/01/20 04:00
武田薬品は1月18日、11年に買収したナイコメッド社の買収で、欧米の海外連結子会社との間に機能や拠点の重複ができたとして、拠点などの整理・統合を進めることにし、欧米でMRを含む従業員を2015年度末までに約2800人を削減する方針を明らかにした。子会社間の合併や解散も含む重複する機能・拠点の統廃合も進めるとし、一連の合理化策の実施により約1300億円のコスト削減効果を見込めるという。
この合理化計画は18日の取締役会で決議したもの。人員削減については、▽欧州を中心とした研究開発、販売、一般管理の機能の従業員約2100人▽武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカの販売機能の従業員を中心に約700人。同日から、従業員代表と協議を進める。拠点の統廃合の具体策も今後詰める。
合理化に必要となる費用としては約700億円、コスト削減効果としては約2000億円を見込んだ。11年度連結業績への影響額は現時点で約350億円の減益が見込まれるとしている。