ノバルティスのスイス国内製造施設でストライキ 施設閉鎖と300人の解雇決定で
公開日時 2011/11/21 04:00
スイス、アメリカを中心に2000人の人員削減を発表したノバルティスで、人員削減対象となるスイスのニヨン-プランジャン製造施設の従業員が11月16日からストライキに突入した。
同施設の閉鎖に伴う約300人の解雇決定への抗議で従業員側は同社最高経営責任者のジョセフ・ジメネス氏との直接対話を求めている。
同社は2011年第3四半期決算発表時に今後3~5年後以内にスイスとイタリアで2つの製造施設を閉鎖とそれに伴う全世界的な生産ネットワークの再編と、アメリカとスイスでの研究開発部門の再配置などを発表した。これに伴い2000人の従業員を削減する計画だ。人員削減によるコスト効果については年間2億ドルと見込まれている。
これまで明らかになっているところでは、2000人の人員削減計画のうち、約1100人がスイス内でとなっており、今回ストライキに突入したOTC製造拠点であるニヨン-プラジャンで320人、化学品製造拠点のバーゼルで760人の削減予定。アメリカでの削減対象拠点は不明だが、マサチューセッツ州ケンブリッジのバイオメディカル関連施設は対象にならないことを同社が明言している。