主力品で相次いだ安全性関連情報
公開日時 2011/10/30 00:00
アクトスとプラザキサに見る医師の処方変化医薬品の安全性情報は時として医師の処方動向に大きな影響を及ぼす。とりわけ日本は、欧米に比べて、安全性情報に敏感で、薬剤選択では薬効の高さよりも安全性の高さが重視される傾向があると言われる。今回は最近、重要な安全性情報が発信された薬剤の処方動向について医療情報総合研究所(JMIRI)のウェブ処方インサイトDYNAMICSをもとに紹介していく。糖尿病薬アクトス別クラスの新薬に切替もその1つがチアゾリジン系経口糖尿病治療薬アクトス(一般名・ピオグリタゾン、武田薬品)。日本の製薬企業による数少ない世界的ブロックバスターである。同薬に関しては、05年に発表された長期大規模無作為化比較試験PROactiveの結果からも膀胱がん発症の潜在的リスクが高まる可能性が指摘...