【欧州】欧州のメーカー流通支配強化と卸経営モデルの変化
公開日時 2011/07/28 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会(代表)保高英児・中村努・瀬川裕司メーカー流通政策で、多様な流通モデル登場欧州では近年、メーカーが並行貿易対策を強化し、それに伴い新しい卸ビジネスモデルが登場している。メーカーが流通への関与を強めた結果で、卸機能の縮小、地域卸後退のリスクを内包する。①従来型汎欧フルライン・モデル卸が欧州の国境を越え統合を繰り返し登場した大型汎欧フルライン卸である。当然、マージン・ビジネスモデルである。現在、フェニックス、セレシオ、アライアンス・ヘルスケアの3大卸になったが、欧州卸市場におけるシェアは50%強で、再編途上といえる。ところが、これらの大型卸のフルラインの一角が崩れはじめた。理由は新たに登場した③、④の新モデルをメーカーが採用し、フルライン卸としての機能を失った...