自閉症とともに生きる
公開日時 2011/07/28 00:00
西村由美子メディカル・ジャーナリストAugustNetworks,Inc.(米国カリフォルニア州)代表アメリカは自閉症に関する研究、臨床、教育などの先進国だ。研究が進んだ理由のひとつは自閉症の確定診断率の高さ。CDCの推定によればアメリカの子どもの平均110人に1人が自閉症だという。自閉症は、ひとたび発症すれば一生の問題。医学的な対応から社会的・生活的自立への支援策まで複数の行政分野にまたがるさまざまな課題の解決を必要とする。小児がんよりも高い出現率自閉症は男児に多く、アメリカでは女児は240人に1人に対し男児では80人に1人が自閉症と推定されている(平均110人に1人)。出現頻度は過去20年間ほぼ横ばい。CDCは全米には約730,000人の未成年(21歳未満)の自閉症者がいると推定している...