新社会人 喫煙に対する印象悪化 ノンスモーカーの上司を希望
公開日時 2011/05/26 04:00
5月31日の世界禁煙デーを前に、就職を控えた全国の男女(新社会人)に行った「喫煙に関する意識調査」によると、「喫煙」に対する印象が07年調査に比べ悪化した。全国の平均喫煙率は2割強だが、今回の調査で新社会人で喫煙者の割合は7%にとどまり、9割がたばこを習慣的に吸わないとしており、たばこ離れが喫煙を否定的に捉える結果につながったとみられる。
調査は、ジョンソン・エンド・ジョンソンコンシューマーカンパニーが運営する「二コレット(※禁煙補助剤)禁煙支援センター」が2月にインターネットを介し516人に対し行ったもの。93%がたばこを習慣的に吸っておらず、80%はこれまで一度も喫煙経験がなかった。現在何らかの形で喫煙している者の80%は禁煙したいとの意向を示した。
たばこを吸う職場の男性・女性の印象を聞いたところ、一方的な印象は拭えないが、「仕事ができる」「カッコいい」といったプラスイメージより、「自分勝手」「だらしない」などのマイナスイメージが多く、07年の調査結果に比べ大幅に増加した。
「ストレスの多い」人という印象は男女とも最も多く約60%が抱き、07年に比べ男女とも15ポイントも増えた。そのほか男性に対しては「だらしない」07年14.4%→今回23.3%、「意志が弱い」8.8%→22.7%だった。プラスイメージで最も多いのは「大人っぽい」で10ポイント近く増えたものの21.7%にとどまった。
女性では、大幅に増えたマイナスイメージは「教養がない・品がない」07年25.8%→今回43.0%、「意志が弱い」9.0%→16.5%、「異性にもてない」11.8%→20.9%だった。一方、プラスイメージの中では「仕事ができる」「カッコいい」「大人っぽい」は増えたが、0.数ポイントから1.8ポイント程度で、そのような印象を抱く女性新社会人も10%未満だった。
そのような状況の中で、新社会人は上司に対してもノンスモーカーを求め、男性の60.5%、女性の73.6%が希望していた。