大日本住友 速効型インスリン分泌促進薬シュアポスト 16日に新発売
公開日時 2011/05/10 04:00
大日本住友製薬は5月9日、速効型インスリン分泌促進薬「シュアポスト錠0.25mg」「同0.5mg」(一般名:レパグリニド)を16日から発売すると発表した。速効型インスリン分泌促進薬としては国内3成分目で、単剤かα-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)との併用で使用する。ビグアナイド(BG)系薬剤やチアゾリジン系薬剤との併用療法については現在フェーズ3試験を実施中。同剤はノボ ノルディスクから2004年に導入したもので、大日本住友が国内開発を引き継いでいた。
同剤は世界90か国以上で承認・販売されている。大日本住友によると、2009年の日米欧の速効型インスリン分泌促進薬市場は約670億円で、このうちレパグリニドの売上は約300億円と市場シェアで45%を占めるトップブランドという。
大日本住友は日本で、コ・プロモーション製品としてα-GI「セイブル」を手掛けているほか、BG系薬剤「メトグルコ」「メルビン」、SU薬「グリミクロン」を販売中。今回のシュアポストの上市によって、経口血糖降下薬の製品ラインナップがより強化されるとともに、2型糖尿病治療に一層貢献できるとしている。同社は本誌に、「シュアポストは高い注力度で展開していく」とコメントした。
シュアポストの国内フェーズ3実薬対照比較試験では、比較薬のナテグリニドに対して、主要評価項目のHbA1cの変化量で有意な改善が確認されている。用法・用量は通常、成人に対して1回0.25mgから開始し、1日3回毎食直前に経口投与する。維持用量は通常1回0.25~0.5mgで必要に応じて適宜増減する。薬価は0.25mg1錠で32円50銭、0.5mg1錠で57円80銭。