入社式社長あいさつ 震災後の日本復興こそ使命 新入社員に
公開日時 2011/04/04 04:00
震災の影響が残る中で製薬各社の入社式が4月1日に行われた。社長は新入社員に対し、震災の中で病に苦しむ被災者を医薬品で支え、復興につなげていくことが使命であることを語りかけた。
武田薬品の長谷川閑史社長は、震災により命が一瞬にして奪われる一方で、生存者が互いに抱きしめあって確認したのも命であったとしたうえで「当社は230年にわたり、その命に寄り添ってきた企業です。皆さんひとりひとりが大きな使命を担って、今ここにおられることを、しっかりと胸に刻んでいただきたいと思います」と呼びかけた。
第一三共の中山讓治社長も、震災に見舞われた日本において「病める人を救う。このことを胸に刻み、それを担うことに大いなる誇りを感じてほしい」と話した。
アステラス製薬の野木森雅郁社長は、「私は日本の回復力、底力を信じ、アステラスがその使命である『先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する』ことを実現していくことが日本の明日のためのアステラスの役割である」と訴えた。
エーザイの内藤晴夫社長は、「困難な状況に陥ったとしても、全員で絶対にあきらめない精神で活躍されることを期待しています」とあいさつした。
日本新薬の前川重信社長は「皆さんのパワーをこれからの日本の復興、そして日本新薬のさらなる成長のために活かし、ポジティブ思考をもって大いに活躍してください」と期待を寄せた。