乾癬
公開日時 2011/03/30 00:00
生物学的製剤の相次ぐ登場で転換期に重症例の患者の治療選択肢拡大難治性の慢性皮膚疾患の一種で、皮膚がフケのようにはがれ落ちる乾癬。重症例では膿疱性のものや関節症状が出るケースもあり、生命への影響はないものの、患者のQOLを著しく低下させる疾患として知られている。その治療の選択肢として生物学的製剤2剤が昨年承認され、さらに先月、新たに1剤が追加された。これまで有効な治療法がなかった重症例に新たな道が開かれた格好だが、高い有効性を得る一方で副作用対策の重要性も指摘されている。疾患の特徴食生活の欧米化やストレスで患者数が増加傾向に乾癬は皮膚の局面型皮疹(プラーク)を主症状とする慢性炎症性角化症で、赤く盛り上がった発疹の上にできたかさぶた状の皮膚片(鱗屑:りんせつ)がはがれ落ちる症状を呈する。主に頭部...