武田薬品 細胞培養インフルエンザワクチン技術導入 米バクスターから
公開日時 2010/12/03 04:00
武田薬品は12月2日、米バクスター社が保有するヴェロ細胞培養インフルエンザワクチンに関する技術を日本で独占的に使用するライセンス契約を米バクスター社と締結したと発表した。両者は共同でH5N1インフルエンザワクチンの臨床開発を進める。
細胞培養ワクチンの製造は、鶏卵を用いた製造に比べ半分以下の時間で可能とされる。技術導入について両社は8月に基本合意していた。今回の契約を受けて技術移転を進め、山口県の光工場内に建設する実生産施設の13年度中の稼働に向けて取り組む。ワクチンの開発は、非臨床段階からになるといい、実用化時期は未定。契約に伴い支払う一時金などの費用は非開示。
ワクチン事業については、アステラス製薬、第一三共も事業の強化に乗り出している。