本質的な病院改革を阻害する真因とは何か?
公開日時 2010/11/29 00:00
ボストンコンサルティンググループパートナー&マネージング・ディレクター/植草徹也プリンシパル/塚原月子第1回では、我が国の病院経営における構造的な課題と、それを踏まえた病院経営改革の鍵について述べた。日本の多くの病院で薬剤費や材料費の削減に血道をあげているが、抜本的な経営改善を図る上で本質を外していると言わざるを得ない。むしろ、在院日数の短縮により患者当たり単価を引き上げること、また、病床利用率の向上により医業収益(売上)を上げること、この2つこそ、病院経営改革の鍵であることを述べた。しかしながら、現時点では、このような主張は病院経営者にとって一般的に知られるところには至っていない。なぜ、本質的な病院経営改革の鍵に迫ることが難しいのであろうか。病院経営層や現場の医療スタッフとの対話の中で、本...