サノフィ、ジェンザイム ビッグファーマとオーファン専業はフィットするか?
公開日時 2010/09/16 04:00
サノフィ・アベンティス(SA)がジェンザイムと買収交渉を行っているが、ビッグファーマのビジネスモデルとオーファンドッラグのビジネスモデルがフィットするかという疑問が生じている。ビッグファーマがオーファンの開発・商業化をナビゲートした実例がないので、SAは買収に成功してもリスキーと見る向きもある。
しかし、現在、一部製品の製造上の問題はあるものの、ジェンザイムはオーファンビジネスに成功した例であることに違いはない。同社のゴーシェ病治療薬セレザイムは2009年には製造上の問題で落ち込み7億9200万ドルに留まったが、2008年には12億ドルを売り上げた。2009年には、ファブリー病治療薬ファブラザイムとポンペ病治療薬マイオザイムで合計17億7000万ドルに到達した。
SAの一部投資家はSAによるジェンザイム買収提示価格を高いとみているが、SAが同社を買収しなくともどこかが買収すると見る向きは多い。ファイザーやグラクソスミスクラインがオーファンドラッグ部門を新規に設置、ノバルティスもオーファン強化の意向を示している。そのどこかあるいは他の大手製薬の動きが、SA、ジェンザイム問題を一蹴するかどうかはわからぬが・・・
(The Pink Sheet 9月6日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから