アバンディア 拡がる新たな波紋
公開日時 2010/08/30 04:00
グラクソ・スミスクライン(GSK)の2型糖尿病治療薬・アバンディア(一般名:ロシグリタゾン)について、FDAは同じ作用機序であるアクトス(一般名:ピオグリタゾン、武田薬品)との比較試験TIDEの新規患者登録の中止をGSKに要求。欧州医薬品庁も7月内に予定していたアバンディアの心血管リスクに関する最終評価を9月まで延期するなど新たな波紋が広がっている。(ジャーナリスト・村上和巳)FDAからGSKへのTIDE試験の新規患者登録中止要請の内容には、▽GSKからTIDE試験に登録された施設のIRBや倫理委員会などに対して、7月13~14日の合同諮問委員会の評議内容の周知徹底▽評議結果を踏まえたIRBによる試験進行中の患者に対するインフォームド・コンセントの徹底――なども含まれている。TIDE試験につ...