大日本住友 抗精神病薬ロナセンをテコ入れ 担当MR増員へ
公開日時 2010/08/06 04:02
大日本住友製薬の多田正世社長は8月5日、都内で記者会見し、10年度に売上倍増を計画しているARBのアバプロと抗精神病薬ロナセンの計画進捗状況について説明した。ロナセンについては「予定どおり進んでいない」と述べ、担当MRを増員し、「プロモーションのテコ入れ」をすることを明らかにした。
当初、アバプロは09年度37億円を10年度80億円に、ロナセンは63億円を120億円に引き上げる計画を立てていた。第1四半期売上高はアバプロは18億円で「予定どおり」進捗したが、ロナセンは22億円と進捗に遅れが見られた。同社は、ロナセンの10年度計画を15億円引き下げ、105億円に修正した。
常務執行役員の北原幸雄営業本部長によると、ディテール数が競合品より下回っていることも一因として、144人配置しているCNS(中枢神経)担当MRを10月に、30~40人ほど社内MRを配置換えして増員し、対応を図る。国内の使用実績もより生かし、現場での説明、訴求を強めていく。