MR職の転職求人が増加 経験者で足りず他業種からの受入れも DODA調査
公開日時 2010/08/04 04:02
転職サービスのDODA(デューダ)を運営するインテリジェンス社はこのほど、2010年4~6月の転職求人倍率を発表し、MR職の求人が増えていることを明らかにした。MRを含むメディカル業界の転職求人倍率は6月時点で3.45倍(前月比=以下同、0.42ポイント増)となり、08年1月の調査開始以来、最高値を記録した。同社によると、この求人の多くが製薬企業のMR職で、製薬企業1社の採用数が数十人~100人単位と、採用規模が大きくなっているという。
同社は本誌に、「(製薬業界では)リーマンショック以来のリストラが一巡して、4~6月期は採用増への潮目にあたる」とコメントした。求人企業では、MR経験者の採用だけでは必要人員に満たないため、業界外の営業経験者も幅広く受け入れており、特に不動産や金融業界からの転身が多く見られるようだ。
なお、メディカル業界の転職求人倍率は4月が3.08倍(同0.03ポイント増)、5月が3.03倍(同0.05ポイント減)で、同業界では今年に入ってから、毎月の求人倍率がコンスタントに3倍台をキープしている。一方、全職種の転職求人倍率は4月が0.92倍(同0.09ポイント増)、5月が0.96倍(同0.04ポイント増)、6月が0.98倍(0.02ポイント増)――だった。