医薬品業界の人員削減は5月末で3万4000人 米転職コンサルタント調べ
公開日時 2010/06/23 04:00
米国では大手製薬企業のリストラが続行、人員削減が続いているが、10年5月までの累計は、4月に比べ6943人増の3万4157人に上ったことが、米転職コンサルタント会社Challenger、Gray & Christmas(CGC)の調べで判明した。
5月単月で、業界別にみると、医薬品業界が、公務員・非営利団体の1万6697人に次いで2番目の人員削減。この後に運輸3262人、金融2363人と続く。5月までの累計でも、公務員・非営利団体が9万3470人(2009年8万2864人)と群を抜き、第2位が医薬品業界(同5万1034人)、第3位は小売業界2万1875人(同8万2132人)、第4位が電気通信1万5257人(同2万46人)となっている。
調査を行ったCGCでは、「2010年5月現在で計画された人員削減数は全業界で25万8319人で2009年の82万2282人に比べ、69%の減少となり、景気後退以前の水準に戻った」と分析している。日本と異なり、公務員の削減が多いのは興味深い。