多発性硬化症
公開日時 2010/05/30 00:00
予後を激変させた再発予防薬国内で新薬導入に向けさらなる動き荏原病院神経内科野原千洋子2000年のインターフェロンβ-1b(IFNβ-1b、製品名:ベタフェロン、バイエル薬品)と06年のIFNβ-1a(アボネックス、バイオジェン・アイデック・ジャパン)の登場で、治療環境が大幅に改善した多発硬化症(multiplesclerosis:MS)。しかし国内で使用可能な薬剤はインターフェロン(IFN)のみで、欧米でスタンダードとされている治療を満足に出来ていないのが現状だ。一方で新薬の治験がスタートし、また近く開始を見込んでいる新薬があるなど、治療の選択の幅が広がる兆しも見せつつある。MSをめぐる現状と課題について、荏原病院神経内科の野原千洋子氏に伺った。-MSとはどのような病気ですか野原自己免疫疾患...