西村由美子メディカル・ジャーナリストAugustNetworks,Inc.（米国カリフォルニア州）代表法案成立から2カ月余。賛否を分けたままの議論は上下両院の議場を離れ、連邦各地の選挙区へ。行政府は法案施に向け準備活動に、与党の民主党は法案へのいっそうの支持を求めての啓発活動に、野党の共和党は法案実施阻止も辞さない構えでの活動に、それぞれ精力を傾けています。◎実施まで予断は許されない大統領が法案に署名しても、その法律が無事施行されるかどうかは米国では未知数です。まだ記憶に新しいのがメディケア・カタストロフィック法案。高額医療費の支払いのために自己破産を余議なくされる高齢者を救済する目的で編まれた法案は、上下両院で超党派の支持を得て成立し、大統領が署名した後に、法案の受益者のはずであった高齢者...