2014年までに特許失効による減収は10兆円 世界医薬品市場
公開日時 2010/05/10 04:00
英データモニターは、製薬会社上位50社が全世界において新製品の特許失効によって被る影響について分析した。それによると、2014年までにのべ1100億ドル(約10兆円)に上る製品が、ジェネリックとの競争のために売上が減少するという。新薬メーカーは、成長著しい新興市場や、新薬市場でシェアが高まると予想されている生物製剤に目を向け、さらにコストを削減する必要が迫られるとしている。
同社製薬市場戦略部門のヘッド・アナリストのアリスター・シンクレア氏は、「この膨大な額に加え、製薬会社はますます強くなる規制当局のプレッシャー、不景気の影響を受けてのヘルスケア財政赤字、一方で増え続けるヘルスケア支出に歯止めをかける目的での薬価引き下げや償還制度の見直しにも直面することになる」と指摘している。