製薬協の市川理事長 不祥事の田辺三菱の会内処分は未定
公開日時 2010/04/15 04:01
日本製薬工業協会の市川和孝理事長は4月14日、申請データ改ざんで業務停止命令を受けた田辺三菱製薬に対する会内処分などの対応について、本誌に「会としてどう対応するかは何も決まっていない」と話した。田辺三菱製薬の土屋裕弘社長は、製薬協の副会長を務めている。
市川理事長によると、同日午前中に田辺三菱製薬の土屋社長が訪れ、謝罪があった。その時も土屋社長側から今後の対応について話があったり、製薬協側から今後の対応を伝えたりしたことはないという。
市川理事長は、本誌に「まだきちんと事情をつかめていない。製薬協としてどうかというより、任意団体でありら、まず会社としてどうお考えになるかということが先決」と語り、会として今後の対応は未定だとした。田辺三菱も対応は未定だとし「今後各団体と相談していくことになると思う」(広報)としている。なお、土屋社長は、日本製薬団体連合会、大阪医薬品協会の理事も務めている。