肺動脈性肺高血圧症
公開日時 2010/03/29 00:00
相次ぐ新薬開発治療薬の選択と併用療法が課題プロスタサイクリン(PGI2)製剤、エポプロステノールナトリウム(製品名:フローラン)の登場で、患者の予後が大幅に改善した難病の肺動脈性肺高血圧症(PAH)。近年は経口内服薬が複数登場し、心身に負担がかかる持続静注薬以外にも治療薬の選択の幅が広がった。さらなる新薬の治験も国内外で相次いでおり、新たな作用機序をもった治療薬の動向も注目されている。一方で、遺伝子治療の研究も実用化に向けて急ピッチで進んでいる。PAHの治療現場をめぐる現状と今後の展望について、杏林大医学部第二内科の佐藤徹教授に話を伺った。-PAHとはどのような疾患ですか佐藤肺動脈圧の上昇を認める病態の総称を「肺高血圧症」(PH)といいます。PHは5つのタイプに分類され、そのうち肺動脈細動脈...