GE薬協 不祥事の大洋薬品を処分 会員資格1年停止
公開日時 2010/03/30 04:02
大洋薬品工業の不祥事による行政処分を受け、日本ジェネリック製薬協会(JGA)は3月29日、大洋薬品に対し同日から1年間、会員資格を停止する処分を決めたと発表した。過去15年において大洋薬品は95年に同様の処分(この時の行政処分は業務停止15日)を受けており、今回で2度目。今回は意図的なミス隠しが判明しているが、過去の処分例とともに、対策を提示し取り組む旨を表明していることや、会内に置き指導していくことを担保する観点から、除名にせず、前回同様の処分とすることになった。
会員資格の停止は、除名に次ぐ重い処分。同日緊急に開いた理事会で、事務局の原案どおり決定したという。会としては処分期間中に、職業倫理、法令遵守、品質確保策などの再発防止策の改善状況を確認することにした。併せて、会員各社に対し「再びこのような事案が起こることのないよう、積極的な対策を講ずることが緊要である旨を確認した」という。また、JGAとしても、倫理綱領の策定、遵守状況の確認、処分事例発生時の検討を行うため「倫理委員会」を設置することを決めた。
JGAの澤井弘行会長(沢井製薬会長)は同日に会見し、不祥事は「GE全体として評価されてしまうだけに、より一層、我々は1品目たりとも事故のない体制をとらなければならない。会員各社、心を引き締めて品質確保に万全の体制をとってほしいと思う」と述べた。(写真:左から澤井会長、長野理事長)