アステラス タムスロシンの創製で大河内記念賞受賞
公開日時 2010/03/15 04:00
アステラス製薬は3月12日、前立腺肥大症に伴う排尿障害治療薬の塩酸タムスロシンを創製したことで「第56回大河内賞 大河内記念賞」を受賞した。α1受容体の役割を明確にし、前立腺に選択性の高いα1受容体遮断薬として排尿障害の領域で一番手として上市したことが評価された。タムスロシンは「ハルナール」の製品名で93年に発売され、その後海外でも販売、08年度世界売上高は1166億円(国内356億円)に上る。
大河内賞の受賞は免疫抑制剤タクロリムス(製品名:プログラフ)、抗真菌剤ミカファンギン(ファンガード)に続く3度目。大河内記念賞は、大河内賞の中で最高賞にあたる。
大河内賞は、理化学研究所所長などを務めた大河内正敏博士(52年逝去74歳)の遺志「生産のための科学技術の振興」を目的として設けられた賞で、日本の生産工学や生産技術分野の卓越した業績を表彰している。