血中プロカルシトニンが抗生物質処方の見極めに有用
公開日時 2010/03/01 04:00
2月25日欧州呼吸器学会(ERS)のリリースによると、細菌性感染の比較的新しいマーカーであるプロカルシトニン(PCT)が、抗生物質を処方すべき呼吸器感染患者の見極めに有用である可能性が明らかになった。(MRGAssociates,Inc代表取締役社長森永知美)◎抗生物質の過剰投与にも有効PCT値は簡単な血液検査で確認でき、細菌性感染の場合は大幅に上昇するが、ウィルス感染では微増もしくは殆ど変化しない。プライマリケアで一部の例外を除いてこの数値に基づき処方したところ、患者の転帰を悪化させることなく、抗生物質の処方を約40%削減出来たという。抗生物質の過剰使用による耐性菌の問題を抑制する上でも、有効な手段と期待される。同試験内容はERSの学術誌「EuropeanRespiratoryJourna...