第一三共・庄田社長 苦戦のエフィエント 販促へアクセル
公開日時 2010/02/12 04:02
第一三共の庄田隆社長は2月10日、本社内で会見し、欧米で苦戦が伝えられる新しい抗血小板薬エフィエント(一般名:プラスグレル)について販促にアクセルを踏む姿勢を示した。
同剤は、英国で09年3月、米国で同年8月に発売され、イーライリリー社と共同販促。同社第3四半期連結決算では、同剤の売上高(共同販促収入)は12億円にとどまっている。出血リスクで対象患者が限られたことなどが背景にあるといわれている。同社によると、これまで安全性情報中心のプロモーションを展開してきた。
庄田社長によると、09年末にFDAの関係部局から有効性に関する販促資料の使用の許可を得たことから、有効性中心のプロモーションを強めていく。同社は、上市後1年をめどに成長軌道に乗るとの見方をしている。