ファイザー ワイス統合後の開発パイプライン 133プログラムに
公開日時 2010/02/03 04:02
米ファイザーは2月2日、日本法人を通じて、ワイス買収後の開発パイプライン(フェーズ1~承認申請中)が133プログラムにのぼると発表した。重点的に投資する研究開発領域を▽がん▽疼痛▽炎症性疾患▽アルツハイマー病▽精神疾患▽糖尿病――の6つとした上で、具体的な開発品が、がんで30品目、疼痛で8品目、炎症性疾患で11品目、アルツハイマー病で10品目――あることを明らかにした。同社はこれら6つの重点領域を「イノベーションと市場において、リーダーシップを発揮できる絶好の機会が存在する領域」と位置付けている。
ワイス買収完了後(09年10月)の新生ファイザーの研究開発パイプラインを明らかにしたのは初めて。新規化合物の発見から承認申請中までの研究開発パイプラインは単純合算で約600プロジェクトあったが、重複などを調整した結果、最終的には約500プロジェクトになった。このうち370前後が研究段階、133が開発段階となる。同社によると、研究段階のプロジェクトの約70%、開発後期品の75%が6つの重点領域のものという。
開発品にはワクチンが6品目、生物学的製剤が27品目含まれる。統合前のファイザーではワクチン1品目、生物学的製剤16品目だったことから、「15年にトップクラスのバイオ医薬品企業になること」を目標に掲げる新生ファイザーを象徴する格好となった。