アメリカの薬剤給付管理会社メドコ・ヘルス・ソリューションズが、急性冠動脈症候群に対する抗血小板薬のプラビックス(一般名:クロピドグレル)とエフィエント(一般名:プラスグレル)の大規模比較試験(GeCCO試験)を計画していることが分かった。
試験概要は1万4000例を対象に6ヶ月間の追跡調査を行うもので、死亡率、非致死性心筋梗塞発症率、非致死性心発作発症率を比較する。
また、プラビックスでは薬物代謝酵素CYP2C19の遺伝子多型の影響で最大20%前後の患者で無効例が報告されている。今回の試験の一環として、メドコ社ではこうしたプラビックスの有効例と無効例の遺伝子多型の差異についても詳細な検討を行う方針。試験結果は2012年の初頭にも公表される見込みだが、メドコ社は今回の試験を「ジェネリックのための遺伝学(Genetics for Generics)」と称し、2011年11月でプラビックスの特許が切れを見越したプラビックスの後発品の使用促進に役立てようとしている。