厚労省 潰瘍性大腸炎治療薬や鎮痛剤の使用上の注意の改訂を指示
公開日時 2009/10/29 04:00
厚生労働省は10月27日、潰瘍性大腸炎治療薬や鎮痛剤などの使用上の注意の改訂を関係団体に指示した。潰瘍性大腸炎治療薬サラゾスルファピリジン(ファイザーのサラゾピリンなど)は重大な副作用として「劇症肝炎」を追記。定期的に肝機能検査を行うなど十分な観察が必要とした。鎮痛・鎮痙剤ペチジン(田辺三菱製薬のオピスタン)とペチジン塩酸塩・レバロルファン酒石酸塩(武田薬品のペチロルファン)については、副作用にショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるため注意喚起した。
また、ACE阻害剤リシノプリル水和物(塩野義製薬のロンゲス/アストラゼネカのゼストリルなど)は重大な副作用に「抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)」を追記。高リン血症治療剤の炭酸ランタン水和物(バイエル薬品のホスレノールチュアブル)は、使用方法として、噛み砕かずに服用すると溶けにくいため、口中で十分に噛み砕くことを指導し、噛み砕くことが困難な高齢者などには粉砕して投与することが望ましいとした。