武田薬品とテルモ 医療用麻薬製剤でコ・プロ 10月から
公開日時 2009/09/04 04:00
武田薬品とテルモは9月3日、がんなどの痛みを和らげる医療用麻薬製剤の情報活動を10月から共同で行うことになったと発表した。テルモは、8月末に帝國製薬と業務提携で基本合意、疼痛緩和領域に本格参入を表明しおり、これに弾みをつけたい考え。武田は、がん領域を重点に掲げており、テルモがもつ医師に加え看護師などコ・メディカルとの情報網によりがん治療領域への浸透を狙う。
武田の医療用麻薬製剤事業は約20億円というが、がん領域を重点領域の1つに位置づけており、新薬開発品も拡充も進めている。チーム医療進む中で、テルモのネットワークを活用して浸透を図りたい意向。
テルモは、医療用麻薬製剤は持たないが、中期経営計画で効果の高い医薬品とそれをコントロールし患者にメリットのあるデバイスを融合させることで成長を図るとし、疼痛緩和をターゲットの1つにしている。
武田には既に製品があることから、テルモは短期的な成果が得られる可能性がある。一方、帝國製薬との業務提携は、帝國の開発品についてテルモが販売する形で、中期的な成果を期待している。