クレメジンGE特許侵害訴訟 クレハが東京地裁で勝訴
公開日時 2009/08/28 04:00
クレハは8月27日、慢性腎不全治療薬クレメジンのジェネリック(GE)を製造・販売するマイラン製薬と販売する扶桑薬品を相手取った特許侵害訴訟で、東京地裁が判決でクレハ側の主張を大筋で認めたと発表した。それによると、▽GEの「メルクメジン細粒」「メルクメジンカプセル200mg」の製造・販売等の差止め▽マイランと扶桑薬品の占有する両剤の廃棄▽損害賠償金8億6000万円の支払い--が言い渡された。
それに対しマライン製薬は、知財高裁に控訴する方針。同日「主張が受け入れられなかったことは、誠に遺憾です。当社製品の安定供給には何ら支障はございません」とのコメントを発表した。なお、一方でマイランは、特許の無効審判請求も行っている。扶桑薬品は28日、本誌に「マイラン製薬の主張に沿って今後対応していく」と話した。
訂正(8月28日午前10時33分)
損害賠償金が「860万円」とありましたが、「8億6000万円」に訂正しました。
追加(8月28日午前10時56分)
扶桑薬品のコメントを追記しました。