慢性骨髄性白血病の治療に新たな選択肢 第2世代TKIが与えるインパクト
公開日時 2009/08/31 00:00
東京医科大学内科学第一講座大屋敷一馬教授分子標的薬グリベック(一般名:イマチニブ、ノバルティスファーマ)の登場で飛躍的に治療環境が改善した慢性骨髄性白血病(CML)。今年3月には新たな治療薬、スプリセル(ダサチニブ、ブリストルマイヤーズスクイブ)とタシグナ(ニロチニブ、ノバルティスファーマ)が発売され、グリベック抵抗性・不耐容の患者に対する治療法の選択肢の幅が広がった。これらセカンドラインとなる薬剤の登場がCML治療にどのようなインパクトをもたらしているのか、薬剤使い分けのポイントや現状の課題、新薬開発をめぐる状況などについて東京医科大内科学第一講座の大屋敷一馬主任教授に話を伺った。白血病とはどのような疾患でしょうか白血病は非常に幼若な細胞が増える場合と、形態的に成熟した細胞が増える場合の2...