マーケティングおよびMR活動の新潮流
公開日時 2009/07/31 00:00
はじめに製薬企業のマーケティング部門というと規制による制約のせいか、消費財メーカー等のマーケティング部門と比較すると、企業の中で確固たる位置を確立できていない例が多いのではないだろうか。また、医薬情報担当者(MR)とは、「企業を代表し、医療用医薬品の適正な使用と普及を目的として、医療関係者に面接の上、医薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報の提供・収集・伝達を主な業務として行う者」と教科書的に定義される。一方、MRは製薬企業の社員であり、営業の担当者として課せられている。売上げ目標を達成するという使命を帯びているが、前出の定義にある情報の提供・収集・伝達と、この売上達成とをうまく結びつけるのに苦慮している企業が多いのではないだろうか。EBM時代のオペレーションの事例として、今回は、マーケ...