米国フロリダ州オーランドで開催された米国臨床腫瘍学会（ASCO）の第45回年次集会は６月２日、全日程を終えて閉幕した。最終日は小児がんの１セッションを除いて、前日のハイライトと教育講演で構成されたが、多くの研究者が最後まで熱心に討論、聴講する姿が印象的であった。学会事務局によれば今回の参加者は最終日集計で３万人をわずかに切っており、昨年の3万4000人を下回った。これはインターネット上で多くの講演が視聴可能となったことに加えて、開催直前の新型インフルエンザ騒ぎも無縁ではない。しかし、普段はメール等でのやり取りにとどまっている研究者が一堂に集い、食事を共にし、膝を突き合わせて討論する中から、新たなアイデアが生まれ、新たな共同研究へとつながることも少なくないはずだ。次回2010年の年次集会は６月...