武田薬品 ブロプレスとアムロジピンの合剤を承認申請
公開日時 2009/03/30 23:00
武田薬品は3月30日、日本でARBカンデサルタン(製品名:ブロプレス)とCa拮
抗剤アムロジピンとの合剤の承認申請を同日に行ったと発表した。日本高血圧
学会の「高血圧治療ガイドライン2009」では、単剤で降圧効果が不十分な場合
に併用治療を推奨しているが、ARBとCa拮抗剤の併用は有効性及び安全性の面
から同ガイドラインで推奨する組み合わせのひとつとなっている。
既にARBと利尿剤との合剤は3製品が承認されているが、Ca拮抗剤との合剤は
日本では承認に至っていない。ノバルティスがバルサルタン(ディオバン)と
アムロジピンの組み合わせで08年11月に承認申請し、第一三共がオルメサルタ
ン(オルメテック)とアゼルニジピン(カルブロック)の自社品同士の組み合
わせで08年12月に承認申請している。
IMSジャパンによると、ブロプレスの08年の売上高(薬価ベース)は1487億円
と医療用医薬品の中で売上高トップ。アムロジピン製剤では先発品のノルバス
クが1247億円で3位、同様にアムロジンが686億円と10位。武田薬品が今回申請
した合剤は日本で最も汎用されている薬剤同士の組み合わせ。武田薬品は「患
者さんの服薬錠数を少なくすることによる利便性と降圧目標達成率の向上によ
り、長期間の血圧管理に貢献したい」としている。