武田薬品 タケプロン、「非びらん性胃食道逆流症」の適応拡大を取得
公開日時 2006/06/18 23:00
武田薬品工業は6月16日、消化性潰瘍治療剤(PPI)「タケプロンカプセル15」、
「同OD錠15」が非びらん性胃食道逆流症の効能を取得したと発表した。厚生労
働省が15日付で承認した。「非びらん性胃食道逆流症」の適応症を得た製品は
タケプロンが国内初となる。
ただ、国内初の適応であることから、医療機関が適正に使用しているか調べる
ために「特定使用成績調査」と「製造販売後臨床試験」を実施する。
06年度薬価改定では市場拡大再算定の対象となり、軒並み15%前後の薬価ダウ
ンを受けたPPI製剤だが、各社は適応拡大で患者の裾野を広げる戦略だ。競合
品のオメプラール/オメプラゾン(アストラゼネカ・三菱ウェルファーマ)や
パリエット(エーザイ)も「非びらん性胃食道逆流症」の適応拡大を申請して
いる。
各PPIの05年度の売上高は、タケプロンが前期比75億円増の550億円、パリエッ
トが82億円増の276億円、オメプラゾンが8億円増の70億円(いずれも決算ベ
ース)。オメプラールの05年(1―12月)売上高は316億円(薬価ベース)に
達するなど、いずれも好調に推移している。