大正製薬は５月22日、冷凍食品メーカーで伊藤忠商事グループのヤヨイ食品と
食品事業で業務提携すると発表した。大正のコア事業である大衆薬は低迷して
おり、今後の成長戦略の一環として、新市場での商品開発、販売ルートの開拓
が必要と判断した。

提携内容は、▽健康食品や栄養機能食品、特定保健用食品、介護食品、病者用
食品などの共同商品企画開発▽マーケティング企画開発・製造・販売・調達▽
アンチエイジングをコンセプトとした共同ブランドの立ち上げ▽互いの販売チ
ャネルの利用―など。

同社セルフメディケーション事業グループ執行役員の高橋伊津美氏は「健康の
維持・増進を標榜する限り、食品の領域に入らざるを得ない」と説明。「早け
れば再来年までに新商品を発売したい」としている。また「資本提携の予定は
ない」と語った。

ヤヨイは給食市場、スーパーマーケット、CVSの惣菜、宅配、レストランなど
の外食市場、学校給食など幅広いチャネルでの冷凍食品の販売を強みとするメ
ーカー。