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HS振興財団 ゲノム情報の医療利用で調査、医師の理解はまだ低い

公開日時 2006/04/03 23:00

ゲノム情報を医療に利用することへの期待は高いものの、医療現場での理解は
十分でなく、2015年度の実現では意見が割れていることがヒューマンサイエン
ス(HS)振興財団が3月31日に公表した医療関連企業に対する調査結果で明ら
かになった。ファーマコゲノミクス(PGx)に関しては、医薬品開発での利用
よりも、患者にPGx検査を行うことで医薬品の効果や副作用があらかじめ予測
できる可能性が高いとして、医療現場での活用への期待が高かった。

HS財団が公表したのは「2015年の医療ニーズの展望」を題する報告書。05年10
月から06年1月末まで実施したアンケート調査で、全国の医療機関の医師787
人、HS財団の賛助会員の医療関連企業98社を対象にし、各147人(回収率19%)、
47社(回収率48%)から回答を得た。

企業への調査では、ゲノム情報に基づいた予防、診断、個別医療の実現可能性
や医師の理解を尋ねた。それによると、実現可能性については「2015年までに
実現する」は41%で、半数以上が「2015年以降に実現する」と回答。理解度に
ついては、約7割が「一部の専門医、研究者だけが理解している」と回答した。
「ほとんどの医師が理解している」と回答したのはわずか2%で、医療現場で
の理解が低いことが示唆された。

また、PGxへの期待として、約51%が「医薬品の臨床的有用性の根拠が増す」
「副作用の起こる危険性が小さくなる」を挙げ、医療現場での実現への期待が
高いことが示唆された。一方、「創薬研究の効率化が進む」「治験の効率化、
規模の縮小が可能になる」など医薬品開発への期待を挙げたのは約36%にとど
まった。

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