イーピーエスは４月３日、中国での臨床試験データを日本や欧米での申請に利
用できる環境を提供する新会社「イートライアル」を設立、営業を開始したと
発表した。国内外の製薬大手を中心に臨床試験のスピードアップやコスト抑制
を図るため、多国籍臨床試験への中国組み入れに対する関心が高まっている。
その半面、データの信頼性、GCPコンプライアンス、中国当局との協力関係構
築の難しさなどから否定的な見方もある。そこで、新会社では中国でEDC（治
験データの電子化システム）を普及させることで、問題点の解決を図り、日本
と同程度の品質確保を目指すとしている。

資本金は5000万円でイーピーエスが100％出資。社長には今村久雄氏が就任。0
6年９月期の売上は１億円を目標とし、今期から黒字化を目指す。